韓国が映画「軍艦島」対日プロパガンダに利用「荒唐無稽、ホロコースト連想」櫻井よしこ氏ら指摘

 下記は、2017.8.14 付の産経ニュース【歴史戦】です。

                       記

 長崎県端島(通称・軍艦島)炭坑を舞台にした韓国映画軍艦島』を、韓国側が国連教育科学文化機関(ユネスコ)大使らを対象に上映会を開くなど、国際社会に対する対日プロパガンダに利用している。映画ではナチス・ドイツによるホロコーストユダヤ人大量虐殺)を連想させる手法を用いるなど、日本の「蛮行」を印象付けようとしている。映画を見た西岡力麗澤大客員教授は「事実無根の日本批判がある」と批判するとともに、徴用工問題で韓国側に妥協すべきでないと強調する。

 西岡氏は11日、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネットニュース番組「言論テレビ」に出演し、7月末に訪韓した際、4回鑑賞した感想を語った。映画の前評判は高く初日(26日)には韓国国内で約90万人がみたが徐々に減り、現在は伸び悩んでいるという。西岡氏は「日本はけしからんが一番悪者は朝鮮人だったり、いろんなことが詰め込まれすぎている」と指摘する。それでも西岡氏は「恐ろしい映画」と形容する。その理由とは「歴史認識が歪められている」からだという。

 西岡氏が特に挙げたのがホロコーストの連想だ。徴用された朝鮮人たちが釜山から船倉に入れられ、下関で下船すると、窓のない貨車に強制的に乗せられる。端島に到着すると、男性と女性は「強制的」に分けられたほか、さまざまな個人経費を賃金から差し引くとアナウンスされるなど「朝鮮人たちがナチスの収容所に入れられるように描かれている」(西岡氏)。

 このほか、日本統治に抵抗した朝鮮人部隊「光復軍」所属の要員が独立運動の主要人物を救うため端島に潜入したとするなど、事実とは全く異なる内容だ。

 ラストシーンでは端島から脱出した朝鮮人たちが船上から長崎に投下された原爆のキノコ雲を見上げる。そこから場面が暗転し、字幕が画面中央に現れる。

 「(端島で)朝鮮人への強制的な労務があったことを(日本政府は)12月までに報告することを約束しているが、現在それが履行される様子はない」と、まるでドキュメンタリー映画のように終わる。

 櫻井氏は「この映画、荒唐無稽だが日本はホロコーストの国との刷り込みが行われている。それが韓国国内だけでなく国際社会にアピールされる」と警鐘を鳴らした。

 実際、映画の配給会社は7月28日にユネスコ本部があるパリで上映会を開いた。聯合ニュースによると、韓国政府からはユネスコ大使、経済協力開発機構OECD)大使ら外交官約30人が参加し、世界遺産委員会の委員国であるトルコやクウェートの大使らも鑑賞した。韓国の配給会社CJエンターテインメントは「軍艦島での(朝鮮人の)強制徴用などを記憶するための措置を求めたユネスコの勧告を日本が履行していないことについて、国際社会の関心を促したかった」と説明している。

 徴用工問題をめぐっては韓国内で日本企業の賠償を求める判決が相次いでいる。西岡氏は日本側として「韓国側の主張に反論しないといけない。(徴用工のための)基金をつくるなど絶対に乗ってはいけない」と力説した。

 端島炭坑を含む「明治日本の産業革命遺産」は平成27年に世界遺産に登録されたが、日本政府は韓国側の主張を踏まえ、一部遺産に徴用の歴史を説明する措置を取ると約束している。

 http://www.sankei.com/politics/news/170814/plt1708140004-n1.html